装甲悪鬼村正 学園編
コレは美少女兼熱血ハードボイルドゲームメーカーnitro+制作のADVゲーム「装甲悪鬼村正」を元ネタにしたパロディー小説です。元ネタを知らないとわからないようなネタが存分に盛り込まれていますのでご了承ください。と言うか元ネタを知らないと冒頭から状況がわからないでしょう。しかも5年ほど前に何か知らんけど私が暇な時にかいたものを年末の大掃除のときに発掘して、地味に面白かったから本文をそのまんま投稿してみたって感じです。しかも途中で飽きたからなのかしっかりした形で終わっていません。それでも良いという方だけどうぞ読み進めてください。面白い面白くないなどのコメントはツイッターの方までどうぞ。
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『ハハハハハ!どうした影明!』
俺は御神体の中から笑う。
ただ、いま相対している景明には聞こえてはいないだろう。
ただ今の喜び抑えきれない。気持ちが昂る。
あれだけもろくて今にも崩れ落ちてしまいそうなほどか弱い景明が、ひたすら俺を追いかけてここまで来たのだ。
いろいろと問題はあったが、今神となった俺からすれば全て些事。
今という瞬間は何もかもをどうでもよく感じさせる。
最高の刻だ。
『ム?ええいちょこまかと…』
先から何発もレーザーを放ってはいるが、なかなか当たらない。
『・・・・・・フム、趣向を変えてみるか』
そうして俺は辺り一面を範囲指定し、その空間を亜空間へと放り込んだ。
『フハハハハ!流石に今度のは避けられまい!・・・・・・あれ?』
自分、湊斗光ごと。
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キーンコーンカーンコーン
「お嬢~、起きなって、授業始まっちまいますぜ?」
「......ハッ!?」
かがみ込んでいた茶色い、昔ながらの個人机から顔をあげると、そこはよく見慣れた場所だった。
もう二度と見ることがなく、でも毎日のように通った、母校の教室。
窓から見える校庭や体育館がそれらを裏付けている。
「ここは、学校か?」
「な~に寝ぼけてるんですかね、ホラッ」
「皆さん、朝のホームルームを始めます」
ガラガラと音を立てて開けられたドアから入ってきて開口一番に告げられた。
「か、影明!?」
「なんでしょう湊斗さん」
「お前も湊斗だろ?」
「そうですが」
「俺には光というこの世の中を明るく照らし出す素晴らしき良き名がある。名で呼べ名で!」
「えー、朝の連絡事項から入ります」
「かげあきー!!」
「お嬢、その辺にしときなって。めっちゃ目立ってるからさ」
小声で横の茶茶丸が言う。
と言うかなぜこいつがこのクラスに居るんだ?
曖昧な年齢設定がうらめしい。
「まあこの光はまだまだピチピチだがなあ!ハッハッハ!」
「光さん、あまりうるさくするとあなただけ今晩魚にしますよ」
「はい、すみませんでした。あと魚でもいいですけどどこか遠くの川で取れた魚にしてください。近くはイヤです。本当にすみませんでした。」
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「ハッ!?」
すっかり溶け込んでしまったまま朝のホームルームが終わってしまっていた。
この空間から出る手段を考えなければいけないのだ。
「だが、景明が教鞭を取る姿も見てみたい気もする…うーむ」
「お嬢も悩める年頃だねえ」
「うむ、光は青き春を大いに楽しむことのできる類まれな才能を秘めていると言っても過言ではない」
「自信過剰だねえ。お嬢らしいっちゃお嬢らしいけどさ」
そう言い茶茶丸は苦笑いをした。
とりあえず帰る手立ても思い浮かばないので、おとなしく授業を受けることにした。
教壇に立つ景明も見てみたいしな。
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1時間目~社会~
「在鳥だ。社会を担当する」
無愛想な挑発の男は自己紹介をした。
「お前、暗殺に長けていそうな顔をしているな」
「ストレートな物言いだな、湊斗」
「褒めても何も出んぞ」
「褒めているつもりは毛頭ないんだがな」
そんなよくわからない会話を終えると、在鳥は脇に抱えていた丸いポスターのような物を広げながら言った。
「今日は現代社会の大まかな仕組みについて話をする」
広げたポスターを黒板に貼り、教科書を開いた。
「教科書を忘れたやつは居るか」
「先生。目が見えないので黒板が見えません。ついでに自分の明日も見えません」
「聞くだけでなんとかしろ」
「先生!目は見えるんですけど手がなくて書けません!ついでに足もなくて歩けません!ってか動けません!」
「知らん」
「先生!隣の勇飛くんの席に花瓶がおいてあります!」
「星になったんだろう、そっとしておいてやれ」
『フム・・・・・・?』
突然このよくわからない空間に来てしまった割にはカバンもあるし教科書もある。財布もあるとはよく出来ている。
『一体どうしたものか』
「教科書を忘れたやつは隣のものにでも見せてもらえ、始めるぞ」
教室内にカッカッカッと心地よいチョークの音が響く。
久しく聞いてなかった音だ。
しばらくその音が続いたあと、その音は途切れ、黒板に向かっていた在鳥がこちらを振り返った。
「さて、まずは今の世の中の経済・・・・・・、はおいておいて、六波羅の話をする」
「せ、先生!なんで六波羅なんですか!?」
教室の前の方の席に座っていたショートカットの女が立ち上がり、声を張り上げた。
「綾祢、六波羅より大事なものがあるというのか?」
「あります!ってかどう考えたっておかしいだろ、なんで経済の話が六波羅のはなしに変わるんだよ!」
「上からの命令だ、仕方あるまい」
「じゃあせ、せいじの話なんですか?」
「ああ、六波羅は日本政治の中枢と言っても過言ではない。故にむしろ経済の話は六波羅の話をするに等しい」
「で、でも六波羅って悪いヤツラなんですよね?」
「一応オレも六波羅の人間なんだがな・・・・・・。まあいい、とりあえず座れ」
「は、はい」
綾祢は座りつつも表情はいまいちピンときていないようだった。
そして在鳥は話し出した。
「たしかに六波羅は表立って公表出来ないようなこともしていないとは言えん。だが、六波羅はこの日の登る国で一番の大組織だ。六波羅の息が及ばんところを探すほうが難しいだろう。市場、法、そして金の流れまで、あらゆる面で影響を与えている。それが六波羅だ」
「はい、先生」
「綾祢か、どうした」
「もっともらしく話をしていますけど、六波羅って結局悪い奴らなんですよね。退治とかされないんですか?っていうか退治していいですか?ここでズバッと」
「六波羅より強いところとなるともはやGHQぐらいしか無いだろうな。天皇指揮下はもはや日中にはない。あと今は授業中だ。そういう話は終わってからにしろ」
『どうでもいいが、やけにリアルな内容だな?』
そんなこんなで時間は過ぎ...
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
「今日はここまでだ。次のテストまでもう日がない。各自自習を欠かすな」
『先程自己紹介をしたと思ったらテストまで日がないと。随分ずさんな場所だなここは』
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そして休み時間になる。前に貼ってある時間割を目視で確認した所、次はどうやら体育のようだ。
光るはまるであることがわかっていたかのように教室後ろのロッカーに向かい、自分の名を探し、そしてすぐに見つけ、中から綺麗にたたまれた体育着が入った袋を取り出した。
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~職員室その1(2はない)~
「ってかさ~、マジウザくね?あのクソボウズ、『ほう、湊斗家の鉄巫女殿はこのような簡単な問題も解けないと?いつも頭を使わずに物事を解決していらすからもしや頭の中の脳みそまで鉄巫女になっておいでか?今一度幼稚園からやり直す方が良いではないか?グアっハッハッハッハッハッ』・・・・・・だとゥ!?」
「はぁ」
「なんだよ~。影明ノリ悪いじゃ~ん。もっと言う事とか言いたいことがあるんじゃない?」
「滅相もございません」
「ほんとに~?」
「ただ一つ、あるとすれば統様はもう少し先を見通して考えられても良いかと。言葉よりも手が先に出るという言葉が誰よりも当てはまるお方ゆえ」
「寝込むまで魚食べる?」
「・・・・・・」
「こらこら、無言で突然立ち上がって出ていかない出ていかない」
「はぁ」
そう言われ渋々と元いた席へ戻る。そこでちょうど騒がしい声とともに授業を終えて戻ってきた先生方が戸を開けて入ってきた。
「・・・・・・だーかーらー、何度言えば分かるんだ君は!?」
「クライブ・キャノン先生、そもそも何が言いたいのかがわかりませぬな」
~突然の打ち切り~
最後の方文雑ですね、疲れがわかりますね。
六波羅とGHQの人が同じ校舎で働いてるなんて奇想天外な空間ですね。なんで過去の僕もう少し書いてくれなかったんですかね。せめて職員室の話を書き終えてほしかった。
続きを書く予定は、無いです。完。